光を取り込む部屋作り
日本人は美白のために日傘をさしたり、手袋を使ったり、
日陰を好んだりしますが、
フィンランド人からすればそんなことナンセンス!
夏が2ヶ月しかない彼らは太陽が恋しくてたまらない。
お部屋にもできるだけたっぷりと日光が入るよう工夫されています。
こちらの子供部屋のように、壁を白く塗って光の反射を利用したり、
窓を大きくしたり、あえてカーテンをつけなかったりもします。
こちらのお宅は家具も白に統一していますが、
ファブリックはフィンランド人らしくカラフルな柄ものです。
日照時間が短いとビタミンDが欠乏して、
自律神経のバランスを崩してしまいます。
疲れやストレスを感じやすく、気分が落ち込んでしまうそうです。
おうちの中だけでも明るく過ごしたい
フィンランド人ならではの生活の知恵をご紹介しました。
ヘルシンキのインテリアショップ
フィンランド人はおうちが大好きで、インテリアにこだわります。
街にはインテリアショップがたくさんあり、
アイテムのディスプレイも日本とは少し違うのでご紹介します。
日本では、照明器具、家具、小物などによって
アイテムごとにディスプレイされることが多いですが、
ヘルシンキではインテリアを提案していくスタイルで販売されています。
ディスプレイのキャビネットやスツールも全て売り物です。
自分のうちでの、色使いや小物使いのイメージが湧きやすいですよね。
テーブルウェアも実際にテーブルに並べられ、
使用感が伝わるようディスプレイされます。
インテリアの参考に、ふらりと立ち寄りたくなる見せ方です。
ミラノ!エスプレッソバーに立ち寄る
ミラノには1500軒以上ものエスプレッソバーがあるそうで、
ミラネーゼの生活に欠かすことができません。
一日に何杯も飲みます。
日本人が飲むドリップ式のコーヒーはほとんどありません。
カウンターはスタンディング専用で、
立ったままさっと一杯を飲んで、お店を出ます。
この小さなデミタスカップにたっぷりと砂糖を入れ、
2、3口で飲み干します。
ほとんどのバールでは、エスプレッソの他にペストリーやお惣菜、
スイーツが一緒に売られています。
こちらは、奥がレストランになっているローカルに定評のあるパスタ屋さん。
ランチの後ももちろんエスプレッソを飲んで、仕事に戻ります。
ミラノ!地元のフリーマーケット
ミラノにはレオナルド・ダ・ヴィンチが造った人口の運河があります。
そのナヴィリオ地区では、毎月最終日曜にフリーマーケットが開催されます。
運河沿いに続くマーケットでは、ヴィンテージの家具やランプが売られていて、
多くの人で賑わっています。
地元の友人によると、
こちらで出品するには厳しい審査を通過しなければならないそうです。
家具と同様に、建物も味わい深いヴィンテージものに価値が見出されます。
こちらの建物は、マーケットのある運河沿いから一本奥に入った小道にあります。
住人はみんなアーティストで、
アトリエになっているミラネーゼの憧れのアパートです。
(こちらは2017年1月のフリーマーケットの様子です。)
インテリアをデザイナーで選ぶ
日本人は洋服やバッグを選ぶとき、
好きなデザイナーで選ぶことがあります。
フィンランド人は、洋服やバッグなどにはあまりお金をかけませんが、
おうちのインテリアにはとりわけこだわりを持っています。
家具やインテリアグッズをデザイナーで決めたり、
好きなシリーズで揃えたりするのはごくありふれたことなのです。
こちらはHouse of Rym のデザイナーのTove Berggrenさんと
HEMTEXのコラボレーションです。
こうしてデザイナーの顔が前面に出された広告を街中でよく見かけます。
フィンランド人の人々は、デザインそのものだけではなく、
デザイナーの「哲学」に共感して選ぶそうです。
フィンランドのインテリア
フィンランド人はガラガラが大好き!
特にクッションは、違う柄のものをソファーにいくつも並べます。
他にもベッドリネンやカーテン、ラグなどを柄と柄で重ねて、
楽しく自宅をコーディネート。
ボーダーや花柄、幾何学模様など、一見個性的で統一感ゼロですが、
お部屋全体のコーディネートとしては不思議としっくりときて、北欧らしくなります。
幼い頃から柄や色彩に囲まれて育つフィンランドの子供たちは、
日々の生活の中で色彩の勉強をしています。
子供部屋の壁は自分たちで塗り替えるのが当たり前で、私の友人のTiinaさんちはこだわって照明もDIY。
こちらはフォークとスプーンを使ってシャンデリアにアレンジ。
フィンランドの子供たちは親の愛情を子供部屋いっぱいに感じて成長していきます。
ヘルシンキのマリメッコショップ
久しぶりにヘルシンキのシティーへおでかけ。
シックな造りの建物に囲まれ、ひときわ際立っているお店があります。
赤と白のしましま模様で、まさしくフィンランド!
お店の中は、全く見えません。
オープンしてるのか、だんだん不安になってきました。
穴に吸い寄せられて覗き込むと、
森とマリメッコのコラボレーション!
ティーポットやお皿、マグカップが白樺の木の陰から覗いています。
なんだか宝さがしみたい!
こちらのお店は、ヘルシンキ中央駅からすぐのMarimekko Aleksinkulma店で、
2016年9月のディスプレイです。
外は寒いヘルシンキですが、ピクニックに来た気分になりました。
早くも夏を待ち焦がれているフィンランドならではの、体験型ショーケースです。